フェンダーレスキット取り付け(リヤフェンダー着脱)
用意するもの
・10mmレンチ
・12mmレンチ
・1/2inchレンチ(なければ13mmレンチでも代用可)
・プラスドライバー
・その他 ウインカーを移植するための工具
注目!
私のBanditは現在アップハンドル仕様にしているのですが、これがどうにもしっくりこない・・んですねぇ。ゼファーやZRXUをアップハンドルにしたものに比べて、はっきり言って数段見劣りがします。かといって折角アップハンドルにしたものを今更ノーマルに戻すのもメンドくさいし、もったいない。。ということでどうすれば現在のアップハンドル仕様のままでカッコよくなるのかということを私なりにいろいろと考えました。

そして迷走した挙句に行き着いた結論はリヤのフェンダーレス化!でした。アップスタイルのフロントに対し、リヤ廻りをスッキリとさせ、且つリヤにヒップアップしたかのような印象を与えることで、なんとか前後のバランスがとれるのではないかと・・。

結論から言うと、フェンダーレスキットの装着は大成功でした。今までのカッコわるさがウソのようにスタイリッシュになったと個人的には密かに自負しております。
まず最初にタンデムバーを外します。
私のBanditの場合グラブバーを装着しているので、タンデムバーを外す前にグラブバーを取り外す必要があります。写真ではすでにグラブバーは取り外しているため、本来白い矢印の先にあるはずのボルトもグラブバーと一緒に取り外してあります。

タンデムバーを固定しているもう1つのボルト(赤い矢印の先)を12mmのレンチを使用して取り外してください。このボルトを取り外せば、タンデムバーは車体からフリーな状態になります。

タンデムバーを取り外し終えたら、次はシートカウル、バッテリーの順に車体から取り外します【参照: シートカウル交換 ・ バッテリー交換・着脱】。
次にリヤフェンダーを車体に固定しているボルトを取り外します。
ボルトは車体の中央部(リヤタイヤの前方)と車体の後方部(リヤウインカーの上部)にそれぞれ2本づつ、計4本あります。外す順番は車体の中央部にある2本をまず先に外し、次に車体の後方部にある2本を取り外します。使用する工具は車体の中央部、後方部共に10mmのレンチです。
リヤウインカーの上部にあるボルトです。
このボルトを外す前にリヤのウインカー廻りの配線及びフューズ等リヤフェンダーに固定されている部品を予め取り外しておきます。フューズの取り外しには10mmのレンチを使用します。

今回はフェンダーレスキットの装着に伴い、ウインカーとウインカーステーも新たなものに交換しております。従って純正のリヤフェンダーに取り付けられているウインカー及びウインカーステーをフェンダーレスキットの方に移植する必要はありませんでした(ウインカー類の移植についての記述は割愛させていただきます。純正のウインカーをフェンダーレスキットの方に移植する場合にはウインカー本体からピンを抜く必要があります)。
リヤフェンダーを取り外した状態です。
シート下のスペースに収納していた書類や雨ガッパはリヤフェンダーを取り外す前に予め自分の部屋に移動しておきました。シート下のスペースに重要な書類等を収納している場合には、しっかりと管理・保管を行うようにしましょう。紛失・盗難等の事態には充分に気を付けてください。
車体にフェンダーレスキットを設置した状態です。
フェンダーレスキットに付属していたナンバーステーはフェンダーレスの方に予め取り付けておき、また新たに取り付けるウインカー類もナンバーステーの方に装着してから車体の方に設置します。

フェンダーレスキットはボルトによる仮どめを行うまで、非常に不安定な状態です。ですからガムテープ等でフレームにある程度固定してしまうか、タイラップによる一時的な固定を行った上で、下記の作業に移行するようにしてください。その後の作業が格段に進めやすいはずです。
本来タンデムバーを車体に固定するためのボルト穴を利用して、フェンダーレスキットをある程度固定してしまいます。赤い矢印の先にボルトを差し込み、仮どめしてしまいましょう。

残念ながら白い矢印の先にあるボルト穴は今回購入したフェンダーレスキットの穴とは大きくズレていたので、ボルトの取り付けを断念しました。後日改めて取り付けることにします。

転倒や経年変化によるフレームの歪み、それに加えFRP製のフェンダーレスキットの場合には製品としての精度・品質の高低によって、取り付けに際し加工が必要となります。
次はフェンダーレスキットの前方部にあるボルト穴をリヤフェンダーを固定していたボルトで車体に仮どめします。

もし車体側のボルト穴とフェンダーレスキットのボルト穴にズレが生じている場合には、ヤスリ等を使用してフェンダーレスキット側のボルト穴を車体側にフィットさせます。
写真は取り外したリヤフェンダーです。
赤い矢印の先にあるのがフューズを固定するための部品です。この部品をリヤフェンダーから取り外し、フェンダーレスキットの方に装着します。取り外しに際しては特に工具等の使用は必要ありませんので、素手で普通に取り外してください。

私はリヤフェンダーに取り付けてある、サスペンション部への泥除け用部品もフェンダーレスキットの方に移植しました。しかしそれほど重要度の高い部品でもないので、定期的に洗車したり、雨天時の走行後には車体の汚れをしっかりと落とすように心掛けていれば移植の必要性はそれほど高くないです。
フェンダーレスキットにフューズを固定します。
固定には10mmのレンチを使います。

スターターリレー・メインフューズはフェンダーレスキットの方に固定をサポートするような部品もなく、また構造もそのような形状をとっていないので、固定せずにそのまま放置します。
リヤのウインカーの配線を車両側の配線と接続します。このときアース線も忘れずにウインカーステーに設置するようにしましょう。

上記の配線作業が終われば、今度はバッテリーをフェンダーレスキットに設置します。バッテリーの設置に関してはバッテリー交換・着脱のページを参照してください。

最後に白い矢印の先にある赤い絶縁カバーを元に戻します。
作業もいよいよ大詰めです。
フェンダーレスキットを仮どめの段階から完全に固定する前に、ウインカーの通電チェックをしておきます。キーシリンダーにキーを差し込み、ONの状態にしてから、左右のウインカーがしっかりと点灯・点滅するか確認してください。ウインカーの左右をそれぞれチェックするのが面倒くさいと感じる場合にはハザードを使用してください。

ウインカーの通電チェックが済めば、フェンダーレスキットを完全に固定してしまいます。ちなみにテールランプの近くでリヤフェンダーを固定していたボルトは今回取り付けたフェンダーレスキットでは使用しませんので、紛失してしまうことのないよう、しっかりと保管しておきます。
フェンダーレスキットの固定が終われば、あとはシートカウルとシートを元の状態に戻すだけです。

最後にテールランプとブレーキランプの点灯を確認しましょう。以上でフェンダーレスキットの取り付け作業は全て終了です。