ハンドルバランサーキャップのキズの補修
用意するもの
・工作用鉄やすり
・#400 サンドペーパー(耐水である必要はありません)
・#600 耐水サンドペーパー
・#1000 耐水サンドペーパー
・塗装用マスキングテープ(今回はガムテープで代用)
・キッチンタオル
・水
・ポリエチレン製ゴミ袋(45L)・新聞紙
・塗装用スプレー(ブラック・光沢)
注目!
バイクで知人の家を訪ねるために走行中、横断歩道の手前で一時停止していたら、後ろから突然車に追突されてしまいました。そのとき、バイクは右側に転倒して、追突されたダメージ+転倒した際のダメージまで負ってしまったのですが、ハンドルバランサーキャップのキズに関しては前々からあるキズと今回の事故で負ったキズとの判別がつき難いとのことで、相手方の保険屋の物損の対象とは成り得ず、やむを得ず自分で補修することにしました。

今回ハンドルバランサーキャップの塗装はフレームの塗装と同時に行ったので、バイクの塗装箇所以外をポリエチレン製ゴミ袋や新聞紙でマスキングする必要があったのですが、ハンドルパランサーキャップのみを塗装する場合はハンドルパランサーキャップを固定しているネジをドライバーで外し、ハンドルバランサーキャップ自体をハンドルから取り外して単品で塗装した方がマスキングの手間もかからず、塗装作業も楽でしょう。

余談ですが、、、
ハンドルバランサーキャップ自体の価格は決して高くはないので(ちなみに前期型のGJ74Aでは税抜きで570円)、作業の手間と塗装用スプレーの値段を考えれば素直に新品を購入したほうがはっきり言って利口でしょう。
写真の矢印で示している箇所が今回の事故で負ったキズです。
このキズ、単純に路面のアスファルト部分との接触で削れてしまっているだけではなく、横断歩道の手前で追突されたので、横断歩道の白いペイントがキズの部分に付着してしまっています。
まず補修作業はキズに対してサンドペーパーでやすりがけを行うことから始めるのですが、その前に写真のようにキズの周辺部にマスキングテープ等を貼り付け、やすりがけの際に誤ってキズ以外の部分を傷付けてしまうことを防ぎます。

マスキング作業を終えたら、いよいよやすりがけの工程に入ります。まず#400のサンドペーパーで横断歩道の白いペイントと削り落としたら、ハンドルバランサーキャップが持っている丸いのフォルムを失くしてしまわないように注意しながら、キズをある程度削って整形してしまいます。目安としては、転倒時についた細かい擦りキズに爪が引っかからなくなるぐらいです。

#400のサンドペーパーでの削り出しの作業が終わったら、今度は#600、1000の耐水サンドペーパーを使用してよりキズの表面をよりきれいに削り上げていってください。
サンドペーパーでのやすりがけの作業が終われば、次はいよいよ塗装作業に入ります。塗装箇所以外の車体全体をポリエチレン製のゴミ袋(今回は45L)と新聞紙を使用して、しっかりとマスキングするようにしてください(何故マスキングにポリエチレン製のゴミ袋を使用するのか理由を知りたい方はフレームのヘコみの補修のページを参照してみてください)。ちなみにマスキングの範囲はハンドルバランサーキャップ以外の全てです。

マスキング作業を終えたら、塗装作業に入る前に塗装箇所の油分等の汚れをきれいに拭き取ってしまいます。この工程を怠ると、折角塗装しても塗装がはがれてきてしまうのでしっかりと汚れを落とすようにしましょう。油分等を拭き取るのにはシリコンリムーバーを使用するのがセオリーといえばセオリーなのですが、私個人としてはシリコンリムーバーは溶剤としての力が強過ぎるので、香水を使用するようにしています。
写真はハンドルバランサーキャップのキズの補修作業が完全に終了した状態のものです。
右側のハンドルバランサーキャップだけ妙に色艶がいいのが写真を通しても、よくわかると思います。本人的には仕上がり具合には大変満足していますが、今回のようにフレームの補修箇所の塗装も同時に行うという条件がなければ、手間ヒマもかかることなので多分素直に新品を購入していたでしょう。