ミラーの角度調整
用意するもの
・14mmレンチ
・17mmレンチ
注目!
ミラーは乗車時に自分の後方の情報を知るための非常に重要な部品です。ですからその調整作業は決してぞんざいであってはならず、バイクの購入時もしくは転倒などのアクシデントがあったときにはしっかりと自分の目線に合わせてアジャストする必要があります。調整する基準は人によりまちまちなので一概に「こうだ!」と断定することはできませんが、左右のミラーにより隣の車線がそれぞれ確認でき、尚且つ自らの真後ろもある程度カバーできるアングルに調整するのが標準的と思われます。

注意!: ミラーの角度調整の作業に入る前にミラー本体の持つ調整機能は必ず中立の状態にしておいてください。中立でない状態で作業を進めてしまうと、後々微調整がきかずに作業を再度やり直すハメになりかねません。
まず最初に写真の矢印の先にあるゴム製の部品を下にずり下げる作業から始めます。このゴム製の部品は厚みもなく、見た目よりも比較的伸縮性のあるゴムで出来ているので、すぐに外すことが出来るはずです。しかしなかなか外れない場合はゴム製の部品を左右にねじるようにしながら下方向に力を加えてみてください。それほど力を加えずとも徐々に下に下がってくるはずです。それでも何らかの理由で外れない場合はシリコンスプレーなどを利用して、滑りをよくしてから再度チャレンジしてみてください。
上記のゴム製の部品を下にずり下げると、ミラーを固定している1つめのナットが現れます。このナットを14mmのレンチを使用して緩めてください。ミラーの上下方向の動きが自由になり、自分の目線に合わせた大幅な調節が可能になります。このときバイクに乗車した状態で両足が地面にベタ付きになる人は乗車した状態でミラーの角度を調節し、そのままナットも固定してしまったほうが時間も無駄にすることなく、作業も確実なのでお薦めです。しかし乗車時に両足が地面にベタ付きにならない人は少々時間はかかりますが、スタンドをかけて角度を調節し、乗車してミラーの視界の確認、そして不具合があればまたスタンドをかけて再度角度の調節という手順を繰り返したほうが無難です。だってミラーの角度調節の作業中に立ちゴケでもしたら割が合わないでしょ!?
次は左右方向の角度の調節です。
写真の矢印で示しているところにあるナットを17mmのレンチで緩めてください。上下方向の角度調節のときと同様に今度はミラーが左右方向へ自由に動くようになるはずです。あとは上下方向の調節作業と同じ手順で、自分の目線に合わせてミラーの視界を調節すればOKです。

最後に実際に乗車してミラーの視界を再チェックしてください。そして何も問題がないようであれば、ミラーの上下方向の動きを固定していた14mmのナットを被っていたゴム製の部品を上に引き上げて、元通りに被せるようにしてください。

角度調節の作業は以上で終了です。しかしながら実際に走行してみると、ミラーの視界に多少の違和感を覚えることが多々あります。そのときはミラー本体の持つ調節機能で合わせるようにしてください。