ギヤシフトリンクアーム交換
用意するもの
・10mmレンチ
・10mmスパナレンチ
・グリース
・潤滑油(CRC 5-56 等)
・パーツクリーナー
・キッチンタオル
・ギヤシフトリンクアーム
注目!
ギヤシフトリンクアームが走行中にバキッ!と破損してしまいました‥。
いやぁ、こんなコトってあるんですね。。破損した時のギヤがたまたま3速だったので、なんとか家まではたどり着くコトが出来ましたが‥。しかしこのままでは走行不能です。。

というコトで早速、某ネットオークションで中古のギヤシフトリンクアームを物色。前期型のGJ74Aのモノが安かったので、値段に釣られて買ってしまいました。(苦笑) とはいってもギヤシフトリンクアームは前期型と後期型に違いはないので、取り付けに関しては何の問題もありません。

ただひとつ問題があるとすれば‥やはり後期型のモノよりも前期型のモノの方が傷んでいる可能性があるってコトですかね、うん。でもこれは可能性というだけで、実際のコンディションは手にとって見てみないとわかりません。
お金に余裕のある方は、素直に新品を購入しましょうね!(笑)
破損したギヤシフトリンクアームです。
この部品、パーツリスト上ではひとつの部品として扱われているのですが、破損したためにバキッとセパレート‥。矢印で示している箇所でキレイに真っ二つです。。

私に特殊な技術と工具があれば、破損したシャフトを抜いて新たなシャフトに付け替える‥なんてコトも出来るのでしょうが、残念ながら自分はズブの素人‥。
素直に破損したアームを取り外し、新たなアームと交換するコトにします。
前述で「走行不能」と記述しましたが‥。
私のBANDITも今年でもう15年選手、走行しないで放置しておくと逆にコンディションをオトしかねません。そこで左手でクラッチレバーを握り、右手でギヤシフトリンクアームを操作。ギヤを3速からニュートラルの状態にします。
ここでひらりと乗車し、エンジンをかけます。
エンジンがかかったら、サイドスタンドを上げ、足先で破損したアームを強引に操作します。3速ホールドの状態で近所を数周しました。

走行中にギヤシフトリンクロッドとシフトペダルが路面と接触するコトを恐れ、結束バンドでステップホルダーに固定してあります。
まず破損したギヤシフトリンクアームを取り外します。
写真の矢印の先にあるボルトを10mmのレンチを使用して緩めてください(写真ではギヤシフトリンクアームは破損したアームではなく、カタナ用のものになっています)。このボルトを取り外せばアームは車体からフリーな状態になります。

応急処置として、実はカタナ用のアームを代替使用しておりました。
カタナ用のアームは破損していないため、車体から取り外すためにはギヤシフトリンクロッドからアームをセパレートする必要があります(下記参照)。
ギヤシフトリンクアームを車体に固定していたボルトを取り外しました(赤い矢印の先を参照)。

ギヤシフトリンクロッドからアームをセパレートするためには白い矢印の先にある、ロックナットを予め緩めておく必要があります。10mmのスパナレンチを使用し、アームに向かって反時計回りにナットを回転させてください。

ギヤシフトリンクアームを車体に固定していたボルトを取り外し、ギヤシフトリンクロッドのロックナットを緩めれば、あとはカンタンです。
アーム自体をロッドに向かって反時計回りに回転させていけば、ロッドからアームをセパレート出来ます。
新しいギヤシフトリンクアームを、まずはロッドに取り付けます。
写真の矢印で示している、ロッドのネジがきってある部分に新しいアームのメスの部分をあて、ロッドに向かって時計回りに回転させていきます。ネジ山をナメないように、慎重にゆっくりと回転させていってください。

ある程度ロッドにアームをねじこんだら、アームを車体に仮組みし、シフトペダルの高さを確認してみてください。ロッドの長短によって、ペダルの高さが上下動します(このときアームは、路面に対してなるべく垂直の状態になるように取り付けてくださいね)。

ペダルの高さが決まったら、いったんアームを車体から取り外し、古いグリースや付着物をキレイに取り除いてください。清掃が終わった後、グリースアップしてから再度アームを車体に組み付けます。
グリースアップしたギヤシフトリンクアームを車体に固定します。
取り外してあったボルトをアームに組み付け、10mmのレンチで締め付けていきます。アームを手前に引くように力を加えても動かなくなるまで、少しずつボルトにトルクを加えていきます。

ギヤシフトリンクアームの他に、ギヤシフトリンクロッドのネジ部分にもグリースを塗布しておきました。ロックナットの固着防止に役立つハズ‥と勝手に思っております。(笑)

最後にロッドのロックナットを締め付け固定し、余計なグリースをキッチンタオル等を使用して除去します。
以上で全工程終了です。お疲れ様でした!