ガソリンタンク交換・着脱
用意するもの
・8mmレンチ
・10mmレンチ
・4mmヘキサゴンレンチ
・プラスドライバー
・燃料ポンプ
・灯油タンクなど(ガソリンを一時的に保存出来る容器)
・ウエス
・キッチンタオル
・段ボール箱など(外したガソリンタンクを一時的に保管出来る場所)
注目!
Banditに乗り始めてから、かなりの歳月が経過してしまいました(我ながら唐突な出だしだなぁ)。そこで思い切って大幅なイメージチェンジをMy Banditに施す決意をし、その一環としてガソリンタンク、シートカウル及びフロントフェンダーのカラーを変更することにしました。とはいっても永年付き合ってきたイエローという色にも愛着があるので、いつでもまた元のイエローに戻せるよう、塗装で色変更をするのではなく、今回は各部品をそれぞれ交換することによって色変更を完成させてしまおうという作戦です。

この作戦の良いポイントは塗装に比べて作業時間が圧倒的に短くて済む点です。逆にマイナスポイントは外した各部品を保管するためのスペースが必要なことでしょうか。
まず最初に給油口キャップをガソリンタンクから外します。
写真の矢印の先にある各ボルトを4mmのヘキサゴンレンチを使用して取り外してください。取り外したボルトは紛失してしまうことのないよう大切に保管しておきます。矢印で示していない箇所のボルトは全てダミーですので、今回の給油口キャップの取り外し作業には全く関与しません。
上記の作業だけではまだ給油口キャップを取り外すことが出来ません。
給油口キャップの鍵穴にキーを挿してキャップを開口した状態にし、そのまま開口した状態を維持しつつキーだけを元の閉口した状態に戻してください。キーはそのまま取り外してしまって結構です。テキストだけではわかりづらい場合は写真をよく参照してください(給油口キャップは開口しているのに、キーはすでに抜き取られた状態になっています)。

あとは給油口キャップを上に持ちげれば簡単に取り外せるはずです。
給油口キャップを取り外した状態です。

給油口キャップを取り外したら、給油口から燃料ポンプを使用してガソリンタンク内のガソリンを全て抜き取ってしまいます。燃料ポンプで抜き切れなかったガソリンに関しては、キッチンタオル等を使用して全て吸い取り、除去してしまいます。

ガソリンタンクを交換するのではなく、単に取り外すだけの場合は下記の作業から始めてください。
次に写真の矢印の先にある2つのボルトを取り外します。
取り外しに際しては10mmのレンチを使用してください。永年使用されたボルトはガソリンタンクの荷重で変形している可能性もあるので、多少の注意を払いつつ取り外すようにしてください。

外したボルトとその周辺部品は紛失してしまうことのないように安全な場所に保管しておきましょう。
ボルトを外し終えたら、今度は車体右側にある燃料計センサーのカプラーを取り外します。

写真を一見すればわかるように、カプラーは手の入りにくい、多少作業の困難な場所にあります。しかしだからといって安直に直接コード部分を引っ張って取り外すようなことは絶対にしてはなりません。もし上手く作業を進めることが出来ないようであれば、多少ガソリンタンクを上部に持ち上げ、カプラー部分を直接つかめるだけのスペースを確保してから再度作業を進めるようにしてください。
上記までの作業ではまだガソリンタンクは車体からフリーな状態ではありません。
ガソリンコックに接続されている燃料ホースと負圧ホース、そしてガソリンタンクの方に直接接続されている水抜き用のホースを取り外す必要があります。

写真はすでにガソリンタンクから取り外された状態のガソリンコックです。
写真の上方にある矢印が示している箇所に負圧ホースが、そして下方にある矢印の先に燃料ホースがそれぞれ接続されていました。燃料ホースを取り外す際にはウエス等で覆いながら、ゆっくりと抜き取るようにしてください。ガソリンコックと燃料ホース双方からそれぞれ少量ですがガソリンが流れ出してくるはずです。万一車体にガソリンがこぼれてしまった場合はすぐに拭き取ってください。
ガソリンタンクを外し終えたところです。
外したガソリンタンクの下部には燃料コックと燃料計のカプラーが装着された状態のままです。したがってガソリンタンクを直接床に置いてしまうと、燃料コック等にダメージを負わせてしまう可能性があります。そのため事前にガソリンタンクを保管するための場所(ダンボール等)を設置しておく必要があります。

今回は事前にタンク内のガソリンを全て抜き取っているので、ガソリンタンクを逆さに設置してもガソリンが漏れ出す心配はありませんでした。しかしタンク内にガソリンが残っている状態で逆さにすれば、給油口キャップを閉じた状態でもガソリンがキャップの隙間から漏れ出してくるので、注意が必要です。
写真はガソリンタンクを逆さにした状態です。
2つある赤い矢印のうち向かって左側には燃料計センサーが、右側には燃料コックがそれぞれ取り付けられています(燃料コックはすでに取り外された状態です)。燃料計サンサーの方は8mmのレンチ、燃料コックの方はプラスドライバーを使用して、それぞれガソリンタンクから取り外してください。

ちなみに黒い矢印の先には給油口キャップの隙間から侵入してくる雨水等を排出するためのホースが接続されていました。
ここからは新しいガソリンタンクを取り付けるための作業になります。
まず取り外してたおいた燃料計センサー及び燃料コックを新しいガソリンタンクの方に装着します。装着が終わればそのままガソリンタンクを車体のほうに載せてしまいましょう。

ガソリンタンクを車体に載せ終えたら、車体左側にある燃料コックに燃料ホース及び負圧ホースを、そしてガソリンタンク本体に水抜き用のホースをそれぞれ接続します。各ホースを接続し終えたら、今度は車体右側にある燃料計センサーのカプラーも接続し、さらにガソリンタンクを10mmのボルトを使用して車体に固定してしまいます。
作業もいよいよ大詰めです。
抜き取って保管しておいたガソリンを新しいガソリンタンク内に注入します。給油が終われば給油口キャップを新しいタンクの方にボルトでしっかりと固定してしまいましょう。

最後にセルを回してエンジンがしっかりとかかることを確認し、エンジンがかかればそのままアイドリングをさせた状態でしばらく放置しておきます。2〜3分経過した後に燃料コック周りを点検し、ガソリンが漏れ出している箇所がないか入念にチェック、併せて燃料計の動作もしっかりと確認しておきます。

以上でガソリンタンクの交換作業は全て終了です。