フロントフェンダー交換
用意するもの
・5mmヘキサゴンレンチ
注目!
Banditの後期型(GJ77A)のフロントフェンダーは、前期型(GJ74A)のものに比べ、かなり形状が変化しています。また形状の変化に伴い、部品数も前期型に比較して明らかに減少しており、全体のイメージとしてはスリムかつシンプルなものへ移行した、という印象です。しかし後期型のフロントフェンダーには転倒等の強い衝撃が加わらなくても、ボルトの取り付け穴の部分にヒビやワレが発生しやすいという欠点(車体の個体差によって異なる)があるので、特に大きなダメージを負っているのでなければ新品のフロントフェンダーに交換するメリットはそれほどないでしょう。
まず最初にフロントフェンダーをフロントフォークに固定しているボルトを緩めます(ここでは説明の便宜上、車体の右側から作業を進めています。車体の左側に関しては、特に説明のない限り、作業を進捗させないでください)。写真の赤い矢印の先にそれぞれ1つづつボルトがあるので、5mmのヘキサゴンレンチを使用して緩めてしまってください。2つのボルトとも緩めることが出来たら、そのうちの1つは取り外してしまって構いません。

1つめのボルトを外し終えたら、フロントフェンダーを挟むかたちでボルトを固定している取り付け金具があるので、この部品が脱落してしまうことのないようにフェンダーの裏側に手を添えてから、残るもう1つのボルトを取り外します。ボルトを2つとも取り外し終えたら、フェンダーの裏側にあった金具も完全にフリーな状態ですのでそのまま取り外してしまいます。
フロントフェンダーの裏側にあった取り付け金具です。写真の赤い矢印で示している箇所に△マークがあるのがわかると思います。おそらく取り付け金具を固定する際に前後の向きを識別出来るようにしているものだと思います。しかし実際にはこの部品は前後(画像上の位置関係でいえば左右)は対称に作られているので、取り付けに際して特に神経を使う必要はないように思われます。
写真はすでにフロントフェンダーを取り外し終えた状態です。
フロントフェンダーを取り外すためには上記までの作業に加え、車体の左側にある取り付けボルトも右側と同様に取り外す必要があります。取り外す手順は右側のときとそれほど変わらないのですが、ボルトを固定している取り付け金具の形状が右側のものとは異なり、ブレーキホースを固定出来るように作られているため、ボルトを取り外す際に取り付け金具が脱落してしまう心配がありません。ボルトは緩めたら、そのまま取り外してしまって結構です(写真の赤い矢印の先にあるのが車体の左側にある取り付け金具です)。

上記までの作業が終われば、フロントフェンダーは完全にフリーな状態です。フロントフェンダーにダメージを与えてしまうことのないように慎重にフロントフォークから引き抜いてしまってください。引き抜く方向は車体の前方でも、また垂直に上方向に持ち上げるようにしてでも可能です。
フロントフェンダーを外し終えたら、あとは取り付けの手順の逆を辿って新しいフロントフェンダーを装着するだけです。装着する際の注意点としてはボルトを取り付ける際にあまり強く締め付けてしまわないように加減するということぐらいでしょうか。

今回は車体のカラーを選ばない、黒色のフロントフェンダーをあえて選択しました。ガソリンタンクやシートカウルが明るめの黄色なので、ややフロントフェンダーが浮いてみえてしまうのはご愛嬌といったところでしょうか。