エンジンオイルフィルター交換
用意するもの
・10mmレンチ
・キッチンタオル
・エンジンオイルフィルター
・オイルフィルターキャップ用Oリング
・エンジンオイル(SF 10W−40)
・廃油処理箱
注目!
エンジンオイルフィルターは、エンジンオイルの中に取り込まれている汚れや不純物(ガソリン燃焼時に発生するカーボンやエンジン内部の可動部分などから発生する金属片)を取り除き、エンジンオイルをクリーンな状態に保つ役割りを果たしています。しかしエンジンオイルフィルターも使い続けることによってフィルター自身に汚れが蓄積していき、その性能が次第に劣化していくため定期的な交換は絶対に必要です。交換時期を無視して、古いエンジンオイルフィルターをそのまま使用し続けていると、やがてフィルターが目詰まりを起こし、ろ過能力の著しい低下からエンジンブローという最悪の事態を招いてしまうこともあるので充分注意しましょう。
エンジンオイルフィルター(以下オイルフィルターとのみ表記)の交換作業は、エンジンオイルをエンジンから抜き取った状態で行います。まずオイルパンの下に置いてある廃油処理箱をずらしてエンジンオイルフィルターキャップ(以下オイルフィルターキャップとのみ表記)の下もカバー出来るように置き直してください。このとき、まだオイルパンからエンジンオイルが排出する可能性があるので、ドレンボルトがあった場所も廃油処理箱がきちんとフォロー出来ているか確認しておく必要があります。もしくはドレンボルトを先にオイルパンに取り付けてしまい、廃油処理箱を完全にオイルフィルターキャップの下だけをフォローする状態にしてしまいましょう。ちなみに写真は今回使用した廃油処理箱です。
次にオイルフィルターキャップを固定している3つのナットを10mmのレンチを使用して外します。このとき、ナット1つ1つを完全に外していくのではなく、3つのナットを平行して徐々に緩めるようにして外していくと、一番最後に残ったナットが外しやすくなるはずです。

ナットを緩めていくと、やがてオイルキャップがスプリングの力で浮き出し、エンジンとオイルフィルターキャップの隙間からエンジンオイルが流れ出してきます。予め廃油処理箱を用意しているはずなので、あわてる必要はありませんが一応注意しましょう。
写真はオイルフィルターキャップを外したところです。
矢印の先にあるのがオイルフィルターなので、引っ張るようにして取り外してください。エキゾーストパイプが多少邪魔だとは思いますが、力を必要とする作業ではないので、それほど苦労をせずに取り外すことが出来るはずです。

オイルフィルターを取り外した後は、オイルフィルターがあった場所に付着している古い汚れたエンジンオイルをキッチンタオル等を使用してきれいに拭き取ってしまいます。また交換作業中、エキゾーストパイプなどに古いエンジンオイルを付着させてしまった場合は、それらの汚れもこの際一緒に拭き取ってしまうようにしてください。
これが今回装着したオイルフィルターです。DAYTONA社製のもので、バイク用品店で810円(税抜)で購入しました。ちなみに品番は12293です。

オイルフィルターの取り付け作業はいたって簡単ですが、一応取り付ける際にオイルフィルターの向きにだけは気を付けてください。写真で上を向いているほうが奥側(エンジン側)になるように取り付けます。
最後にオイルフィルターキャップを取り付けるのですが、取り付けの前に写真の大きな矢印の先にあるOリングに、新しいエンジンオイルを塗りこぼしのないよう丁寧に塗付しておきます(可能であればOリングも新品に交換しておくこと)。こうしておくことでオイル漏れを防ぐことが出来ます。

あとはオイルフィルターキャップを取り付け、10mmのナットで固定すればオイルフィルターの交換作業は全て終了です(オイルフィルターキャップに特に向きはないと思われますが、私は一応写真の小さい矢印の先にある「1」と刻印されている箇所が真下にくるように取り付けています)。

交換作業後しばらくは走行前、走行後にオイルフィルターキャップからオイル漏れがないか確認するようにしてください。
上記でも登場した、オイルフィルターキャップ用のOリングです。
近所のバイク用品店で、SUZUKIの純正品を購入。値段は330円でした。部品番号は「16518−45000」です。

フィルターと同時にOリングも併せて交換する場合には、以下の手順で作業を進めてください。まず古いOリングをフィルターキャップから取り外します。Oリングのはめ込んであった溝には、古いオイルや汚れが相当量付着していると思われます。ウエス等を使用して、きれいに清掃しておきましょう。

汚れを取り除いたら、新品のOリングに新しいエンジンオイルをたっぷりと塗布し、そのままフィルターキャップの溝にはめ込んでいきます。