キャブレター内のガソリン排出
用意するもの
・大きめのマイナスドライバー(大きめのプラスドライバーでも可)
・シリコンホース
・ガソリンを一時的に収納・保管する容器(ペットボトル等でOK)
・キッチンタオル
注目!
キャブレターの洗浄・分解整備、一定期間バイクに乗る機会が無い状況が想定される場合、またはキャブレター内のガソリンの有無を確認する際に行う作業です。ドレンプラグを緩めるのに使用するドライバーは個人的にはプラスドライバーよりもマイナスドライバーの方を強く勧めます。理由はドレンプラグのネジ山をナメる危険性がグッと減るからです。巷間でよく言われているコトですがドライバーを使用する際には8割の力を押す様に加え、残りの2割の力を反時計回りに加える様にすると良いでしょう(※諸説アリ)。

キャブレター内のガソリンの有無を確認する作業程度であればガソリンを収納する容器はペットボトル(500mlのモノでOK・容器の色は透明であるコト)で充分です。作業後、ペットボトル内のガソリンを観察し、特に汚れや異物が見られなければそのままガソリンタンクの給油口からタンク内に戻して再び燃料として使用出来ます。
キャブレター(4番)の下部を車体の右側から見た画です。
ドレンプラグは赤い矢印の先にあります。
ガソリンの排出口は白い矢印の先にあります。

まずガソリンの排出口にシリコンホースを接続します。
キャブレターのガソリン排出口にシリコンホースを接続したら、今度はホースの反対側をガソリンの保管容器の方へ挿入します。
※ガソリンの保管容器やシリコンホースが安定した状態にあるコトを確認してください。

ドレンプラグをマイナスドライバーで少しずつ緩めていきます(反時計回りにドライバーを回します)。
ガソリンがシリコンホースの方へ流れ始めたら、それ以上ドレンプラグを緩める必要はありません。キャブレター内のガソリンが全て排出されるまで、後はひたすら放置プレイです(※長い時間は必要としないので、どうかご安心あれ‥)。
キャブレター内のガソリンが全て排出されたら、緩めてあったドレンプラグをドライバーでしっかりと締めます(時計回りに回します)。
ガソリン排出口にウエスやキッチンタオル等を充てながら(ガソリンがこぼれ無い様にする為のケア)、シリコンホースをゆっくりと引き抜きます。
シリコンホースを外したら、ガソリンの排出口もウエスやキッチンタオル等で拭き拭きしてあげましょう。
続けて他の気筒のキャブレターの作業もする場合には外したシリコンホースをそのまま次に作業をする予定のキャブレターのガソリン排出口へ接続してしまいましょう。

1〜4番のキャブレター全てからガソリンを抜き取れば作業は終了です。
ガソリンタンク内のガソリンが本当にキャブレターにまで到達しているのかを実地に確認したい場合には次の様にします。

1番のキャブレター内部のガソリンを全て排出します。
その上でシリコンホースやガソリンの保管容器は接続したままにし、そしてドレンプラグは緩めた状態をキープしておきます。

フューエルコックの回転防止用のネジ(白い矢印の先)を外し、フューエルコック(赤い矢印の先)を一番上の位置(0時の方向)まで回します(※時計回り)。
ガソリンの経路に障害や問題が発生していなければ、すぐにシリコンホースの方へとガソリンが流れ出すはずです。
※ガソリンの流出を止めたい場合にはフューエルコックを元の位置にまで戻してください。