ブレーキレバー交換
用意するもの
・10mmレンチ
・5mmヘキサゴンレンチ
・マイナスドライバー
・ウエス
・グリス
・チェーンクリーナー
注目!
交差点の手前で信号機が赤だったので一時停止していると、後ろから来たスクーターが私の右脇を通過していきました。その際スクーターに乗車していた人の左ひじが私のBanditのブレーキレバーとミラーに接触したらしく、ミラーの方には目立ったダメージは無かったのですが、ブレーキレバーは交換しなければならないほどのダメージを負ってしまいました。普通ブレーキレバーを交換するようなシチュエーションはあまり訪れないと思いますが、一応新品への交換作業の手順を一通り紹介しておきます。
写真は今回のブレーキレバーの交換をするためにバイク屋さんの方に発注しておいた部品です。写真の上部にある部品はブレーキレバー本体(部品番号 57420−32C00)で、下部にある部品はブレーキレバー本体に付属しているスプリング(部品番号 57438−32C00−000)です。

ブレーキレバーの交換の際に必要なものは10mmのレンチ、5mmのヘキサゴンレンチ、マイナスドライバー(今回は家の鍵で代用)、ウエス、グリス、チェーンクリーナーの5つです。
写真の@で示している部分にあるビニールひもと布テープは、発注していたブレーキレバーとそれに付属するスプリングが届く前に、応急処置としてブレーキレバーを固定するために施しておいたものです。ですから私のBanditの場合、まずこのビニールひもと布テープを取り外すことから作業を始めなければなりません。

次に写真のAで示しているボルトに5mmのヘキサゴンレンチをかけてまず固定し、その後にボルトの下部にあるナットを10mmのレンチを使用して取り外してください。ナットを取り外せば当然ボルトもフリーな状態になるのでこれも取り外してしまってください。
写真の矢印で示している部分が今回の不幸な接触によって破損した箇所です。
この部分が破損するとブレーキレバーは写真のように、車体前方へダラーンと何の抵抗を受けることもなく下がっていってしまいます。別段このような状態になってもフロントブレーキの制動性能自体に及ぼす影響は何もないのですが、とはいってもやはりこの状態で運転をし続けることはかなりの危険を伴うので、早急に直す必要があります。
これはブレーキレバーを取り外した状態です。
ブレーキレバー及びその周辺部品を取り外したら、チェーンクリーナーとキッチンタオルを使用して古いグリス等をきれいに拭き取ってしまってください。写真の矢印で示している部分にも古いグリスが必ず付着しているはずなので、これも同様に拭き取っておきます。

部品の汚れを全て落としたら、今度はグリスが塗付してあった箇所に新しいグリスをまんべんなくしっかりと塗り付けておいてください。
上記までの作業が終了したら、次はいよいよ新しいブレーキレバーの取り付け作業に入ります。

まず最初に写真の@で示している箇所に今回注文しておいた新しいスプリングを装着します。写真ではすでにスプリングは装着された状態になっているのでわかりづらいとは思いますが、装着作業自体はスプリング大の穴にただスプリングをねじ込むだけなので到って簡単です。

次に写真のAで示している部分に付着している古いグリスを、チェーンクリーナーとキッチンタオルを使用してきれいに拭き取ってしまってください。もちろん拭き取った後には新しいグリスをきちんと塗り直しておきます。
いよいよ新しいブレーキレバーを組み付けます。
まず先ほどの作業で車体側に装着したスプリングと、ブレーキレバー本体にあるスプリング装着用の穴を合わせます。要領としては最初のうちはスプリングを指先で押し込んでいき、指先で押し込むのが困難な状態になってからマイナスドライバー等を使用して、ブレーキレバー本体にあるスプリング装着用の穴へスプリングをアジャストしていくのがベターでしょう。このときマイナスドライバー等の工具が作業中に周辺部品を傷付けることがないよう充分に注意する必要があります。

スプリングがブレーキレバー本体のスプリング装着用の穴にしっかりと差し込まれると、写真のようにボルトがない状態でもある程度ブレーキレバーは固定された状態になります。あとは写真の矢印の箇所にシャフトをグリスアップしたボルトを差し込み、反対側からナットで固定するだけです。
以上でブレーキレバーの交換作業は終了です。
最後にブレーキレバーを数回握って何か不具合がないか確かめ、問題がないようであれば、レバーのアジャスター機能でグリップとレバーまでの距離をしっかりと調節しておきましょう。